雨が連れてくる春のフィナーレは
夏に向かって加速を付ける時でもある
昨日4月20日から二十四節季の『穀雨』が始まった。『暦便覧』に記されているとおり「春雨降りて百穀を生化すればなり」の時期である。二十四節季の根幹をなす農耕歴でいえば「田畑の準備が整い、それに合わせて穀物の成長を助ける春雨（穀雨）の降る頃」ということになる。
今流に言えば、ゴールデンウィークを予感させるかのように、ツツジ、満天星躑躅（ドウダンツツジ）、藤、花桃など木々の花が咲き乱れる頃ということになるだろう。
うっとうしく感じがちな雨も、この時期に降る雨は成長を促す自然の恵み。豊かな収穫には欠かせないものということになる。
無理矢理、人の生きざまに置き換えてみると、不快なことや不愉快な思いなどを乗り越えるための試練の時期と言えなくもない。
この節季を過ぎれば『立夏』の節季がやってくる。いわば『穀雨』は春のフィナーレでもあり、心地よく夏を過ごすための準備期間でもあるわけだ。
順調な滑り出しに出現するさまざま試練を乗り越えて加速を付ける時。それが『穀雨』の節季なのかもしれない。
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［season13┃21 Apr. 2023┃11:10 JST］
┃CHERRY BLOSSOM in YANAKA 7/9┃
shinobazu pond, ikenohata, ueno park, taito city.
Photographed on 31 Mar. 2021
