∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

仕事納めという特別な区切りの日

官公庁が12月29日から年末年始休暇に入ることから、28日で年内の仕事を終わらせて明日からは休暇という企業も多い。
しかし、30日まで仕事をしている銀行、無休で開店している小売店や飲食店など、なにが仕事納めだと感じている人も多いと思う。今や株式市場でさえ30日が大納会(仕事納め)になっている。かく言う僕もそのひとりである。まあ、僕の場合は年中無休といってもいいのだが。
以前は御用納めと言っていた仕事納め。その言語の根底には、武家のお勤めから続く「お役所仕事」のイメージがあるのではないかと勘ぐってしまいそうだ。
それにしても、どうして年末だけが特別の言葉で語られるのだろう。ゴールデン・ウィーク直前の4月28日や、お盆休み直前の8月14日をこんな言葉で表すことはない。確かに多くの人たちが休暇に入る「日本の一斉休暇」としては弱い。特に、近頃のようにシフト制で休暇をずらして取ることが多くなってからは、仕事納めのような「区切りの日」を表すような言葉は通用しなくなっている。
多様な仕事形態が生まれたからと言ってしまえばそれまでだが、それでも、仕事納めという言葉は残っている。これだけ多種多様な仕事が生まれ「国民皆サービス業指向」のような状況になってきても、宗教観の違う国や人たちとビジネスをしている人たちがどんなに増えてもである。グローバルなフィールドで仕事を進めていかないと立ちゆかなくなった今、どうしてもこの「仕事納め」という言葉に違和感を覚えてしまう。
一斉休暇の「よーいドン」、仕事納め。明日からは休み。朝の地下鉄もかなり空いてくる。そして、大掃除。しかし、ゴミの年内収集は終わっている。といった風景が繰り広げられそうだ。
新年を特別なものとする日本人ならでは風習が生んだ言葉「仕事納め」。そして「年始期間」。それに続く「仕事初め」。さあ、日本人がリフレッシュする期間が始まった。
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