∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

どうしても行きたい旅行

数年前、会社勤務という制約が解けた時、ひとつの旅行をプランニングした。結局は行けなかったのだが、今でもその夢は諦めていない。
僕にとっては記念すべき大旅行なのだが、すでに多くの人が楽しんでいる旅行なので、秘境探検のような大それたものではない。しかし、約30年ぶりの自由時間。時間の制約がない。金銭的にはなんとか間に合いそう。こんなチャンスなんて、よほどの事でない限りやってこないと思ったのだ。もちろん、メモリアル・ジャーニーという大義名分もある。
その旅行と言うにはアメリカ・ロサンゼルスのサンタモニカからシカゴまでルート66を走り、シカゴからボストンへ。ボストンからニューイングランドの街々を訪ねながらニューヨークへ、というもの。
この旅行は、まずロサンゼルスで4WDの中古車を買うことから始まる。
できれば友人宅に間借りしていることにしてカリフォルニア州のドライバーズ・ライセンスも取れればいいのだが、これは我慢しよう。
サンタモニカを出発して北北東に走るルート66を東へ。インディアン・テリトリーやなんの変哲もない田舎町で泊まり、食事を地元のダイナーで摂りながら、アルバカーキオクラホマシティを通ってシカゴへ到着する。
ルート66はここまでだが、ニューヨークまでの約半分を走破したことになるはずだ。
マディソンまで寄り道をした後、デトロイトクリーブランド、シラキューズを通り、ボストンへ。ハーバード大学のあるケンブリッジB&Bで数泊した後、ニューヨークへ。グラマシーパーク近くのストリートナンバーしか出ていないスモールホテルに泊まりながら昼は美術館、夜はジャズクラブという夢のような数泊を過ごして車を売ってから帰国するというもの。
それぞれの街やルートにやりたいことや見たいこと、思い出したいことなどのマイメモリアルが秘められている。
もちろん、毎日写真や動画を撮ってブログにアップしようとか、できるだけ友達を作ろうとか、いろいろなことも考えていた。3月後半に出発してニューヨークの春を満喫するか、10月スタートでシラキューズから乗るインターステート390沿いの真っ赤な紅葉を楽しんだ後、ニューイングランドの物悲しい落葉を堪能してニューヨークへ行くか、どちらがいいだろう、なんて事まで考えていた。
しかし、当時はいろいろな事がまとめて起こったため行けなかった。そして今は、まったく余裕がなくて行けない。でも行きたいのだ。
さあ、いつ行けるだろう。行けるようになるまで、ひたすら頑張り続けよう。僕の実現させるべき夢のひとつである。
[本日で連続0085日]