∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

火事の後、少しずつリカバー

火事から48時間。僕のメンタル・バランスもかなりリカバーしてきた。特にこの24時間のリカバーは著しいと思っている。
昨日は、湿気の取れた台所に、唯一水濡れしなかった座布団を並べ、服を着たまま、毛布にくるまって寝た。寒かった。朝、起きると身体がカチカチに固まっていた。あまりにも身体が冷え切っていたので風呂に入って温まると、気分は見違えるように良くなった。
朝ごはんを食べながら、今の僕に「何もかも」を求めるのは難しいと自己判断した。つまり、これからの数日間を後片付けや保険会社との対応に当てるようにし、できるだけ早く完全復帰できるようにシフトチェンジしたのだ。これで少し気が楽になった。
朝から干すべきものを干したり、電話に出たり、保険会社の査定調査に説明したりしていると、もうお昼をかなり過ぎた時間になっていた。近くのガストでランチを食べた後、外廻りを掃除し始める。
ガラスの破片、壁の建材、アルミ窓のフレーム、柱だろうか木が燃えて炭になったものなど、隣家から飛んできたガレキを片付ける。火事の時に聞こえた爆発音とともに飛んできたのだろう。火元から10メートル以上離れたところにもビッシリと積もっていた。植木鉢にも無数のガラスが降り注いでいる。突き刺さっているものも多い。熱でやられたのか、しおれかかった植木もあった。
昨日の夜明け前に部屋に溜まった水を拭きとっている時と同じように「大掃除、大掃除」とか、「焼けなくて幸運」とか、「これで夢に天に登っていく龍が出てくれば……」「こんな経験、やろうと思っても出来るものじゃない。これでまた経験値が増えた」などと心に言い利かせながら綺麗にしていく。とにかく焼けだされた人や怪我をおった人の分まで、踏ん張るしかない。
ご近所の方ともたくさん知り合えることが出来、道を歩いていても一種独特のの連帯感のようなものが生まれ、住み心地もよくなってきたように感じている。
神戸の大地震のときの「危機感の中の連帯」がここでも見られるようだ。
さあ、明日も元気に過ごそう。朝から大工さんがメンテナンスの見積もりに来ることになっているし。午後には保険会社に被害報告を提出することになっているし。やることは山ほどある。
疲れたとか、辛いとか、虚しいとか、言っている場合ではない。
[本日で連続0092日]