∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

女子会の元祖はひな祭り

◇寒いひな祭りだった。「ひな祭り寒波」という言葉があるらしいが、まさにその通りだった。
男の僕にはあまり関係のない日だが、寒さは同じ。冷たい風も吹き、体感温度は相当低かったと思う。少し暖かくなった後の寒さだけに、余計に寒く感じたのかもしれない。
◇日本のひな祭りは、自身に振りかかる災難を紙製の人形(ひとがた)に自分の生年月日を書き、川に流したところから始まったと言われている。今でも京都の下鴨神社で行われている「流しびな」の行事がそれである。
それが、いつの頃からか女の子のお祭りになり、ひな人形が欠かせないものになる。そして桃の花と白酒、ちらし寿司も不可欠なものになっていった。このあたりになると、女の子というよりも女性のためのお祭り、といったほうがいいだろう。
そして今。ケーキあり、お食事あり。当然、お酒もたっぷりと必要だろう。
◇しかし、時代は変わっても全女性が「女の子」に戻って、心置きなく楽しめる日であることに違いはない。
つまり、「女子会」の元祖はひな祭りだったのだ。
となると、アクティビティの裾野が広がる余地はまだまだたっぷりある。ひな人形を飾った場所で何を、どんな形で演出するか。女性ならではの感性をベースに思いもよらなかったイベントが登場する日も遠くないだろう。
◇それにしても、ひな人形はどうして3月3日以降は出来るだけ早く仕舞ったほうがいい、というのはなぜだろう。
極端なことをいうと、ひな祭りの宴席(パーティ)が終わった途端に仕舞わないといけないことになる。結果、片付けるためのパーティになってしまうではないか。せっかくのひな人形。もう少し飾っておいてもいいのではないだろうか。婚期を逃すなんて言葉はこの場面ではふさわしくないと思うのだが。
◇僕にとっては寒い一日。女性にとっては少女に戻れる特別な日。今日はそんな一日だった。
[116/1000]