∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

読書タイム

【電車の中】


 以前と違って僕は本を読まなくなってしまいました。それでも月に数冊は読んでいます。どんな本か? ハッハッ、それは次の機会にしましょう。
 そんな僕、本を電車の中で読むのが大好きです。降りる駅までの時間が決まっていることで、読書時間に区切りが付けられるということと、あの騒音や人混みの中では何かに集中しているのが一番だと思っているからです。
 もちろん、読みふけってしまい乗り過ごしてしまうことだってあります。以前なら、注意散漫と自分を諌めていたのですが、今では「この本、面白いなあ。引き込まれてしまった!」と思うことが多くなりました。逆に、本に集中できず周囲をキョロキョロ見渡していることもあります。こんな時は本に集中できないというよりも、その本に「引き込まれる何か」が欠けているのかなと感じていることが多いような気がします。


 今日も読んでいました。往復で電車に通算1時間30分ほど乗っていたのですが、その間中ずっと視線は活字を追っていました。
 今日の読書タイムは気持ちよかった。
 読み始めた途端にスーと本の中に引き込まれ、降りる駅の近くでフッと現実に戻る。今日はこんな心地よい「体内タイマー」が働いてくれたんです。当然、ページも進みます。
 でも、こんな日は少ないんです。同じ本でも、その日の状態によって調子が違います。
 時にはすぐにつっかえてしまい、周囲の状況を確認してばかりいるなんて日もあるし、読んでいるはずなのに爆睡していることだって珍しいことではありません。こんな時はどこまで読んだかも分からなくなるし、電車を降りるときに“しおり”を適当な所に挟んでしまって、続きを読む時に混乱してしまうことだってしばしば。こうなるともう「読書」というよりも「昼寝」です。


【デジタル時代】


 僕と同じように電車の中で読書三昧という方は未だに多いとは思うのですが、それでも、今では本よりもゲームやメールに夢中になっている若い方のほうが圧倒的に増えたと感じています。それと、あれだけ話題になっているのにほとんどお会いしたことがないのが「電子書籍」を読んでいる方。一体どこで読んでいるのかなと興味津々です。本当に広がっているのかどうかまで知りたくなってしまいます。
 電子書籍元年を迎えていない僕にはよく分からないのですが、ひょっとして通信環境が整っていないとだめなの? それとも、どこか落ち着いた環境の中でゆったりと読んでいるの? あるいは、まだ人口が少ないの? はたまた、電子書籍派は電車の中では読まないものなの? いろいろと気になってしまいます。
 それと、以前のように新聞を広げている人や漫画週刊誌に没頭している方も減ったように感じています。これこそ「部数現象」の影響かな、なんて心配もしているのですが、きっと乗っている時間帯が違うから見かけないだけですよね。


 人それぞれの車中の過ごし方です。とやかく言う筋合いではありません。マナーがどうこう言う気もありません。足を投げ出しても、一人で二人分の席を取っても、大騒ぎをしても、大声で電話をしても、どうぞお好きに。でも、周囲の人から迷惑がられるほどカッコ悪い事はないということだけは分かっていてほしいのです。本を読みながらニヤニヤ、ウンウンしてしまう僕も気を付けますから。


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