∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

脳内出血

MRI


 今日、とても親しい人間から一本の電話が入りました。
 「まだ検査中だけど、どうも硬膜かクモ膜の近くの血管から血液がにじみ出ているらしい。MRIで再検査してその結果によっては手術する」。
 一瞬、聞き間違えたかと思いましたが、話を聞き進めると、どうも本当のようらしい。そう確信した途端「どうすればいいの」「助ける方法は」という思いが頭の中を駆け巡りはじめました。それと同時に「これほど僕のことを気に掛けてくれる人は他にいない。これからは僕がサポートしなければ」と思いを固め、「とにかく頑張って。検査結果や手術の予定などは教えてくれ」と、できるだけ明るい声で語り掛け、電話を切りました。


【元気ごころ】


 電話を切ってからもう一度、内容を反芻したのですが、事実は事実として受け止めなければいけないとすぐに気付いたのですが……。
 どうも彼女の声に張りがないことと、言っていることが混乱していることなどが気になってしかたなくなりました。
 正直なところ、今の僕もそうですが。
 そしてなにより、話すことすべてがマイナス思考というのが気になったのです。最悪のことばかりが浮かんでくるのでしょう。何かを話した後、ほとんどのフレーズの最後に「もう、どでもいい」という言葉が入るのです。
 いつもの元気はどこえらや。別人のようです。


 これはいかん。この滅入り方から脱出できるようにならなければ。


 そうは言っても、きっと彼女の精神状態も体力もどん底状態のはず。なんとか症状が回復すれば、きっとマイナス思考から脱出するはず。僕は話を聞いたり、お見舞いをしたりするサポート役に徹するのがいいはずと気付きました。


 病気が快復に向かうことこそ、プラス思考への近道。そして、思考回路がプラスのスパイラルを作り出し、上昇していく。そう確信しています。


【そういえば】


 彼女のほうが重大な事態と直面しているので、言うのをはばかるのですが……。
 僕も数年前、マイナス・スパイラルの中にいました。おそらく、事態としては当時と変わっていませんが、明らかに気持ちの持ち様は変わりました。
 一日一日、小さくても何か「楽しいこと」「嬉しいこと」「良かったこと」「ありがたかったこと」など話題は何でもいいので、前進出来そうな出来事を探して寝る前に思い出し、にっこり笑って眠ること。
 たったこれだけのことで、思考形態そのものが変わってくるように思えます。
 できれば、彼女にもこうなってほしい。まずは元気になって、次にプラス思考になって。僕はそうなってもらうために出来るだけの応援をします。それが僕にとっての恩返しですから。


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