【潤滑油】
昨日、小さな都電旅を終えた後、池袋の明治通り沿いの大鳥神社で祭礼準備が着々と進んでいるのを横目で見ながら歩いていて「久しぶりの自由時間」だったなと感じました。
そして夜。「この頃、ドタバタしてて自由時間ってなかったな」とふと思ってしまいました。おそらく仕事が忙しくても充実していればこんなふうには思わなかったはず。時間拘束が長いわりに、成果がすぐには分からない今の時間割の場合、止むを得ないと分かってはいるのですが、それでも物足りないわけです。
どんなに忙しくても、濃密に駆け抜けていく時間と息抜きの自由時間のバランスが取れていないと本当に充実しているとは言わないんだな、と実感してしまいました。「自由時間は人生の潤滑油」という言葉の意味も分かったような気がしてきます。
【ただの遊び好き】
とこんなことを言っていると「だからお前はダメなんだ」という声が聞こえてきそうです。特に苦労に苦労を重ね、自分を思いやることなく身を粉にして働いてきた「たたき上げ」の方たちからは総攻撃を頂戴するのが目に見えるようです。
でも、僕には自由時間が必要なようなのです。アートでも、音楽でも、読書でも、江戸文化でも、散歩でも、食べることでも……。
ただの遊び好きなのか、真剣さに欠けるのか。それとも、潤滑油があればこそ前向きでいられるのか。 僕自身は後者だと信じていたいのですが、自分のことでありながら深層心理は分かりません。きっと何年か経てば答えは出るでしょう。今の行動の答えは数年後に出るという定理通りだと信じていますから。
【ベスト・スタンス】
「楽しみながら仕事に取り組む」。この言葉が実践されればいいのですが、時として「仕事は仕事」と割り切らないといけない時があります。こんな時ほど疲れる時はありません。この手のことからはできるだけ距離を置きたいと思っているのですが、そうもいきません。これもまた人生、と納得するばかり。
幸いにも今の僕にはご縁がないようで、ホッとしているのですが、これから先はどうなることやら。とにかく、与えられたチャンスに全力で、そして楽しみながらぶつかって前進していくしかないようです。