∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

小さな小さな電車紀行

都電荒川線


 今日、乗ろう乗ろうと思っていた都電にようやく乗りました。町屋駅前から鬼子母神前までゴトンゴトン。気分は小さな電車旅行です。
 池袋に出掛けることになり準備をしていたのですが、途中で、そう言えば池袋東口なら都電でも近いなと思いだし、よし! 乗ってみようと早めに自宅をスタートしたわけです。
 まずは自宅から町屋へ。東京メトロ千代田線の町屋駅のすぐそばの踏切が目印です。停留所といったほうがぴったりとくる小さな都電駅で待っていると来ました。右に左にユラユラ触れながらゆっくりと近づいてきました。白い車両も増えてきたようですが、ちょうど来たのはちょっと古めの黄色ボディです。料金は160円。全線均一料金です。
 さあ、出発。空いていたので座ったのですが、前方が気になってしようがありません。座りながらも頭と胴を動かしながらキョロキョロしてしまいました。
 ふと路線図を見ると池袋東口に一番近い鬼子母神前までは20駅あります。町屋に一番近いJR西日暮里から山手線に乗れば5駅のところを4倍止まっていく計算です。たっぷりあるなあ、なんて思いながら前方を見るともう次の町屋2丁目駅につくところでした。さすがに短いなあと思いつつ、よく見ると次の東尾久3丁目駅が見えています。京浜急行の青物横町・鮫洲間や阪神電車の魚崎・青木間と比べても駅間が圧倒的に短いななんて感心してしまいます。
 明るい光が降り注いでいた今日、線路もキラキラと光っています。その線路には、ほかの路線なら考えられない、細かい歪みがあるようです。なるほど、これだけ歪んでいれば車両だって右左にユラユラ揺れながら走るわけだ、なんて思わず納得。
 雑草が生える専用軌道を走り続けて王子駅を過ぎると一旦、明治通りを自動車と並走し始めます。信号で止まったところで確認すると、車両の直前にはコンクリートミキサーが。左横には都バスが止まっていました。それらの車が右折するのを待ってから動き始め、また専用軌道に入ります。ここからは軌道にアスファルトが敷き詰められているようです。左右の車道は拡張中でしょうか。何駅分も道路工事が行われています。
 そんなキョロキョロ状態でいたところ、目的の鬼子母神前に到着。ここまで40分掛かりました。山手線の2倍以上の時間が掛かりましたが、楽しさは数倍。移動手段と言うよりも散歩の延長線上のような気がします。
 きっと、ここまでに通ってきた駅それぞれに下町の隠れたお楽しみスポットがあるのでしょう。次の機会には、ひと駅ずつ降りて歩いてみますか。時間は掛かっても、おもしろそうです。


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