【紅葉の名所】
まだ秋本番のはず。でも寒いです。薄手のセーターをプラスして着ればいいのでしょうが、そこまでするのも気が早いように思うし。秋なのか冬の先駆けなのか、はっきりしてほしいなんて思ってしまいます。この前の週末なんて暑いくらいだったのに、気温の変化が急激すぎるような気もします。
でも、お楽しみはこれからです。ここまで寒くなると、紅葉の見頃はすぐそこまで来ています。とは言っても、名所まで出掛けるチャンスはありそうで、実は、見つけられないものです。無理矢理スケジュールを組まないと、結果的にテレビのニュースで見るだけで終わってしまいます。
でも、なにも、日光や箱根へ行く必要はないと思うのです。たとえば、僕の場合は朝の上野公園。身近な所にも満足度100%の紅葉シーンが繰り広げられるはずです。特に上野公園の場合、色だけでなく、歩くたびに聞こえてくるザワザワという音が素敵なんです。一歩ずつ落ち葉を踏みしめて。色と音、そして冷たい空気を胸いっぱい吸い込んで。
僕は毎年、都会の秋を満喫する瞬間を上野公園で味わっています。
そう、どこの街にもその街ならではの「秋」があると思っています。なにも古典的な街並や、自然の中だけが「秋の舞台」じゃないはずと思うのです。
天気予報では雨のようですが、なんとかならないでしょうか。
晴れてくれれば上野・谷根千エリアで桜の名所と呼ばれているところを廻ってみようと思っています。もちろん、観光客の多いところだけじゃありません。
ご近所の方以外に観客がいないのに、淡いピンクの花吹雪を精いっぱい舞い散らしていた「あの木」の紅葉具合いはどうなっているでしょう。濃い緑色の葉で子供たちに涼しい空間をプレゼントしていた「あの公園の木」も気掛かりです。そんな東京の下町の隠れた紅葉の名所だけを廻ってみたいと思っています。
まだちょっと早かったというのなら次の週も廻ってみましょう。いつかは出会えるのですから。
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