∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

暗黒の木曜日

【突然ですが】


 偶然にも大恐慌に見舞われたウォールストリートに関する本を読んでいたところ、今日がその日だったことに気が付きました。偶然とはいえ、何か因縁のようなものでもあるのでしょうか。


【1929年10月24日】


 この日、ニューヨーク・ウオールストリートでは株の大暴落が始まりました。『暗黒の木曜日』として今も語り継がれ、金融界の忘れてはならない教訓として語り継がれている大暴落が始まり、世界中に大恐慌が吹き荒れ始めた日です。
 それまで上がり続けていた株価が時折暴落し始めてから2年近く。特に前年には年間で7回も株価が暴落したものの、利益追求に目が眩んだ投資家たちの力で持ち直していました。つまり、実勢を超えた価格で取引をしないことには、上げ相場を維持できないところまで追いつめられていたわけです。しかし、ごくわずかの投資家や資本家を除いて誰も大暴落の兆候を認めなかったとも言われています。
 ゼネラルモーターズの株価が急落したのをきっかけに始まったこの暴落は、ごく僅かに持ち直すことはあっても、大局的には下がり続け、10月29日には決定的になったと歴史は語っています。
 フィッツジェラルドの『華麗なるギャツビー』を生んだ『アスピリンエイジ』がたった数日間で消え去ったわけです。


【では現代は】


 日本でも10数年前に「バブル崩壊」という金融危機がありましたが、その影響はいまだに影を落としているといってもいいでしょう。自然の猛威とは違った次元で、繁栄の後に襲ってくる「崩壊」ほど人の人生を一瞬に変えてしまう恐怖はありません。
 そして今。円が急速に高まっています。ギリシャ金融危機はいまだに収まっていません。スペインもイタリアも、アメリカも日本も理由づけはしっかりしているものの、金融不安を払拭することは出来ないようです。
 個人的に言えば、経済力のかけらもない僕のような存在にとっては、直接の影響よりも、続いて襲ってくる間接的な影響のほうに恐怖を感じます。
 今年の3月、「そんなものはこない」という専門家の意見がいかに脆弱なものかを知ってしまった僕には専門家不信のような心情が生まれてしまったのでしょうか。簡単には安心できません。かといって防衛策なんて何もありません。
 防衛するくらいの資産でもあればいいのですが、悔しいかな、何もありません。これはこれで情けない状態です。


 ともあれ、時間を掛かるかもしれませんが、この前後のことをまとめさせてください。


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