∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

忘れたもの、捕まえたもの

【忘れたもの】


 今年はどんな年だった? 自分なりに少し考えてみました。明らかに仕事上は確たる実績を挙げたとは言えません。では個人的には? コーヒーを飲みながらボーと考えていて……「アレッ、そう言えば本当の笑顔や心の底から笑うことってごぶさたしているなあ」……そんなことに思い当りました。もちろん、人と会えばにっこりとご挨拶をします。バラエティ番組を見れば、大笑いすることだってあります。でも、それが本当に心の底から出てきた「笑顔」や「笑い」なのかというと、そうではないような気がするのです。何かが心の中で「閊(つか)えている」。そんな気持ちです。
 気が付いた瞬間、愕然としました。イカン。人間として忘れてはいけない事のひとつなのに。飲んでいたコーヒーが急に不味く感じはじめました。「どうして? どうしてだ?」などと考えてしまい、結果、かなり焦ってしまったのですが、どうしてこうなったのかに思い悩むより「笑顔」を取り戻す手立てを考えよう。心から笑える事に出会えるように自分をもっていこう。過去に捕われるより前を向こう。そんな気持ちに切り替えた途端、気持ちがスーッと楽になったような気がしました。
 来年の目標その1として掲げたいテーマが出てきたようです。長い時間と厳しいマインドコントロールと、素敵な出会いがないと難しいと思いますが、早急に取り組むべきテーマだと確信しました。


【捕まえたもの】


 はっきりと確信しているわけではないのですが、出会った人がどんな背景を持ち、どんな性格をしているのか、かなり早い段階で分かるようになってきたと思っています。これまでだってかなり人物評価については自信があったのですが「シンパシー」とでも言えばいいのでしょうか、その人その人が発している「何か」を強く感じるようになってきました。
 正直なところ、自分でも気持ち悪いくらい。こんなことを言ってもきっと信じてもらえないと思いますが、それでも神秘的で不思議な波長を感じるようになったんです。たとえば、コーヒーショップで偶然隣り合わせた見知らぬ方が発する波長を感じてしまうのです。
 これまでなら、じっくりとお話ししている間に分かってくるようなその方の「人と為り」が分かるような気がしてならないのです。
 できれば、こんな感覚とは決別したいのですが、そんな簡単なことではないようです。それなら、いっその事もっと感じられるように磨いていこうじゃないか、そんな気持ちになりかかっています。
 言うまでもないことですが、僕は仙人でも魔法使いでも心霊主義者でもありません。でも感じるのならそれはそれで良し。どれだけ時間が掛かるのかまったく分かりませんが、ひとつの特技に仕立てあげよう、なんて考えてもいます。「僕の精神状態、大丈夫かな。笑顔を忘れたことと関係あるのかな」そんなことも気にはなりますが、あまり深く考えずに磨いていきます。


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