∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

いぬ。にげる。さる。

【1月31日】


 つい先日、正月を迎えたばかりだと思っていたのですが、今日は1月31日。明日になれば2月です。つまり今年も、すでにひと月経ってしまいました。
 神戸で生まれ育った僕は子供の頃から「1月は往ぬ(いぬ)。2月は逃げる。3月は去る」と教えられてきました。1月の「往ぬ」は「帰る」の関西弁から来ているのだと思います。たとえば「もう、いんだで」は「もう、帰ったよ」という意味です。
 正月休みがあり、実際に働く時間がどうしても少なくなるうえに、まだ正月とばかり仕事もそこそこに退社してしまうことが多い1月。とにかく、気がつくと月末という月だと思います。そして、ほかの月より2〜3日少なくて、スケジュールも前倒しになり、逃げるように月が終わってしまう2月。年度末でもあり、卒業や人事異動で人が去っていくことも多く、気ぜわしく終わってしまう3月。年の始めの3カ月間は「あっという間に過ぎて行く」ということを表現した言いえて妙な言葉だと思いませんか。


 僕の1月もあっという間に終わってしまいそうです。このひと月でどれだけの成果を残せたかを考えていると、何も、と言うしかありません。昨年末から変えてしまった僕の時間割に慣れるのに精一杯で、のめり込むところまでいかなかったと言ってしまえばそれまでなのですが、それでは単なる「言いわけ」。単に成果なしと言ってしまったほうがスッキリします。これでいいのかと自問自答してみても、終わってしまったものには何も文句は言えない。来月以降、もうひと踏ん張りするしかないとしか言えません。
 しかし、ことわざどうりだとすると……、アレッ、逃げてしまうのでしょうか。ここはひとつ、ことわざを変えてしまわないといけないのかも。とは言っても思いつきませんが。何かいい言葉があれば教えていただけるとありがたいのですが。
 と、ぶつぶつ言いながらも、1月最後の日である今日が充実したものになったうえに、2月が素敵な1カ月になるといいな、などと切実に思う日になりそうです。


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