∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

開き直った自転車族

【ナビマーク】


 昨年秋、自転車の交通ルール遵守が徹底されるようになって以来、自転車が歩道を高速で走り抜けたり違法な自転車が少なくなったなと思っていました。しかし同時に、車道を走ればいいんだろうと開き直って、車道の真ん中を悠然と走ったり、歩道でなければいいんだろうと車道を逆行したり、早ければいいんだろうと、いわゆるママチャリで無理矢理スピードを出そうとしたりする人が増えているようにも思うのです。雨の日に傘を差した片手運転の自転車は減ったとは思えないし、明らかに酔っ払い運転と思える自転車が減ったという実感もありません。
 事故が多発し、違法なピスト仕様の自転車も増えたことから始まったこの問題、自転車も軽車両、法律的には原付バイクに相当するという厳密な解釈が出されたため、一気に大問題に発展しました。当時、僕も厳格なルール遵守に大賛成でしたが、ここへきて少し考えが変わってきました。
 というのも、ルールが厳しくなればなるだけ、そのルールの中で冒険してやろうという自転車族が増えたのに対して、規制がまだまだ緩やか過ぎると感じているからです。
 
 
 そんな歯がゆい思いをしていたところ、江戸川区の葛西周辺で自転車の通行を誘導する「ナビマーク」がデビューしたというニュースが飛び込んできました。自転車に乗ったところを正面から見たようなピクトグラムで進行方向も示されています。
 ちょっとディテールに凝りすぎているかなとも思えるのですが、それでも自転車用の誘導マークが出来ただけでも格段の進歩だと感じています。何もないところで突然ルールを厳しく適応するといわれても、そう簡単に次の日から「では、」と始められるものでもなく、車がビュンビュン走る脇をママチャリで走るのもかなりの勇気が必要です。小さな子供も含め、老若男女ほとんどの人が利用する自転車には自転車用のルールや誘導方法が必要です。
 今回の「ナビマーク」の試験運用が成功すれば、ある程度の指針が出来てくることでしょう。自転車という軽車両にフィットした新たな交通ルールだって作られることになるでしょう。そうすれば「開き直った自転車族」も減るのではと思っているのですが、さて、どうなることでしょう。
 
 
[468/1000]