【東大寺お水取り】
３月14日がやってきました。奈良・東大寺のお水取りの日です。
このお水取り、正しくは昨年12月16日からはじまった法要である修二会と呼ばれます。そしてこの日は満願を迎える日ということで大松明が本堂を駆け巡ります。、天下泰平、五穀豊穣、万民快楽（ばんみんけらく）を願う法要として、1250年以上一度も欠けることなく続いているもの。３月12日には若狭井（わかさい）という井戸から観音さまにお供えするお香水（おこうずい）を汲み上げる儀式が行われるため、一般的には「お水取り」と呼ばれています。
と、宗教的には重要な行事なのですが、僕にとっては「明日から春が始まる日」なのです。「暑さ寒さも彼岸まで」と言われているお彼岸（３月20日前後）を目前に控えたこの日、一足早く春が始まると信じています。
何故と言われても分かりません。何故かこの日が来ると「ああ、これで春が来る」と思ってしまうのです。奈良に住んだこともなく、訪れたことも数回しかないのに、です。奈良まで２時間もあれば行ける神戸で生まれ育ったからというわけでもありません。でも、春は来るのです。
天気予報では本格的な春はまだ先と言っていますが、そんなことは耳に入りません。寒さも数日で収まり、うららかな春が来るのです。ようやく冬が終わります。
そして、寒さを大の苦手とする僕は、あっちへフラフラこっちへフラフラと動き始めます。なにしろ冬の間、行動量が半減していたので、それを取り戻さねばなどと「身体が勝手に」動き始めるのです。
「お水取り」という言葉を聞いただけでウキウキしてくるって、……ちょっと変でしょうか？
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