∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

鉄腕アトムとマグマ大使

日経新聞より】


 日経新聞のインターネット版に面白い記事が出ていました。見出しは「マグマ大使鉄腕アトムに代われるか 問われる地熱発電の実力」。
 この見出しだけを見ただけで興味津津です。なるほど地熱はマグマ、原子力はアトム。ちなみに文中に出てくるゴジラは水爆実験による突然変異です。原発事故直後から大きな声になった地熱発電についてまとめたもので、その経済性や将来性を問うています。結論として地熱発電では総量も発電可能期間も足りないだろうということ、ひいては原子力との共存も止む無しということのようです。
 正直なところ、内容的な「つっこみ」が不足して「だからどうよ」の状態で終わっているため、読後の消化不良甚だしいのですが、この着眼点だけは納得。拍手を送りたい気分になりました。
 おそらく50代、若くても40代の編集委員の方が書いたのだろうなと簡単に想像できる着眼点です。同様の年代に属している僕が納得できるのですから。


 僕が鉄腕アトムマグマ大使に熱中していた子供の頃には、今のような事態は想像することもできませんでした。誰もが明るい未来を目指して大きく前進し始めた時代、将来の夢に向かって進むことこそ大切と誰もが信じていました。
 それなのに。明るい未来と信じていたものが実はそうではなかったことが分かり、新たな模索の時代に突入してしまいました。誰かが言ったように「バベルの塔が崩れ」、もう一度足元を固めなければいけなくなったと言ってもいいでしょう。


 多すぎる不幸を代償にして明るい未来を考えるという辛い選択をするのも試練のひとつ。新たな基準を作り上げ、後からやってくる世代に幸せがやってくるように慎重かつ大胆に、そして丁寧に未来を見据える時が来たようです。


[508/1000]