∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

久々訪れた静かな神保町

【冷たい雨の中】


 久々に古書店巡りで神保町に行ってきました。日曜なので、ほとんどの古書店が閉まっていると分かっていながら、あそことあそこは開いているはずという淡い記憶だけを頼りに出掛けました。美術写真系、雑誌系、思想哲学系、江戸系……。完全ではないものの、お目当ての店は期待通り開いていました。
 ズラリと本が並ぶ本棚を前にして、フラットな気持ちでタイトルを見ているだけで、なぜか気持ちがリフレッシュしてくるのはなぜでしょう。
 店を巡り、本の森を散策しているうちにこの本、あの本と読みたい本が出てきます。学生時代から読もうとしていたのに読めなかった全集も見つけました。しかし、買いません。ここで買うとまた「病気が再発」してしまいます。今、読める量をわきまえて、計画立てて。こんな「普通」の本探しが出来るようになるまで少し時間を掛けます、苦しいけれど。


 そんな贅沢な時間を過ごした後、友人と出会いワイワイと夕食を囲みます。脳梗塞で危険な精神状態に陥ったものの帰還しつつある友人です。彼は奥様が介護役を引き受け、奇跡的にほぼ一般人に感じるくらいまで回復しました。
 おそらく、知らない人から見ると「変わった人」と感じられることもあるかもしれないけれど、ここ数年の回復状況を見てきた僕からみれば「大したもの」。「人間、諦めなければ必ず佳き日がやってくる」と思ってしまいます。


 本に囲まれ、元気を与えてくれる友人に会った日曜日。冷たい雨さえ我慢すれば、充実度の高い休日でした。きっと来週も納得のいく一週間が送れるはず。そう願いながら静かな夜を楽しみます。


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