∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

「老い風」を掴む

日経ヴェリタス


 「老い風」をつかもう 世界の高齢化にチャンスあり。──今朝の『日経ヴェリタス』のヘッドラインです。要するにターゲットはシニア・マーケットということで、いまさらという気もしないでもないのですが、実は、ちょっと気になることが。
 というのも、最初にヘッドラインを目にした時「アレッ、そろそろオレの出番か?」などと感じてしまったのです。


 今や、団塊の世代が高齢者扱いされるようになり、この年齢層向けのサービスに参入する企業も増えています。ですが、若い人が考えたシニア・サービスがほとんど。女性向けのサービスは女性が担当するするのが当たり前になったというのに、シニア向けは未だに二世代ほど世代が違う層が企画して運営されているのが実情です。世代的に近いのは普段前線に出ない経営・管理に携わる人くらいなもの。
 介護のようにある程度の体力が必要な業種と違い、衣食住遊知に関わる業種の場合は体力よりも適切なサービス・マッチングが必要とされるはず。つまりお客様の状況や心情が身を持って理解できる人間が同じ目線でサービスしたほうが、抵抗なく受け入れられると思うのです。


 となると、同世代とは言えないけれど、団塊の世代に近い僕のようなオヤジのほうが適切なサービスが出来るはず……。ヘッドラインを読んだ瞬間にこんな漠とした夢がよぎったのです。つまり、ヘッドラインを「される側」ではなく「する側」と思い込んでしまったわけです。正直なところ、記事を読んで「なんだそれか」とうんざりしてしまいました。
 持久力も気力も現場経験も人生も充分な壮年層の活用なくして日本はどうなる。こんな大言壮語まで口にしてしまいそうです。


 日本人の働き方を根底から覆すことになるほどの問題になる可能性を秘めている問題かもしれません。近い将来、大きな構造変化が起こってもおかしくはないでしょう。


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