この続きはコーヒーと一緒に

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

春本番到来

高校野球


 春の高校野球が終わりました。優勝したのは大阪桐蔭。ちなみに洲本は一回戦敗退。我が母校は当然のようにテレビ観戦組です。
 ということですが、僕にとって春の高校野球春本番を知らせるイベントでしかないのです。東大寺のお水取りに始まって高校野球で完結する、短いようで長い、春への道のりもようやくフィニッシュ。いまや、桜の花も満開間近になっています。


 どうしてか分かりませんが、春だけは季節の変わり目を象徴するイベントが気になるのです。たとえばウキウキするシーズンに期待するなら春から夏への移り変わりだって気になるはずですが、イベントを気にすることなんてありません。メランコリックな気分になっても良さそうな夏から秋へ移り変わる頃だって同じ。シャツ一枚しか着なかったのが、薄手のセーターやアウターを合わせた「コーディネイト」が楽しめるようになるなと思う程度なのに、春だけは一日一日の「春への歩み」が気になるのです。


 天気予報では今日は東京でも20度を超える暖かさになるようです。ひょっとするとアウターだって脱げるかもしれません。


 ひょっとすると、僕は春への道のりを人が成長していく過程と重ね合わせて考えているのかもしれません。あるいは、寒さの中で凍えるように過ごしてきて、ようやく身も心も軽やかになれる季節だからでしょうか。単純に桜の花が見たいからでしょうか。それとも、都会の空が刻一刻とラベンダー色から濃いアメシスト色に変わっていく夕暮れ時が素敵だからでしょうか。


 そんなロマンチックな雰囲気に浸るなんて僕には似合わないかも。とにかく待ち遠しかった春の到来を楽しませてください。


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