【髪の毛を返せ】
『サザエさん』誕生の地、世田谷区桜新町の駅前商店街には『サザエさん』の家族像が設置されています。もちろん「波平さん」だってにこやかに立っています。
いわば街おこしの切り札なのに、昨日、テレビニュースを見ていたら、一本しかない波平さんの髪の毛が抜かれてしまった、というニュースが流れてきました。
いかん。これだけはイカン。
波平さんにとって一本の髪の毛はとてもとても大切なもの。あるのとないのとで大きな違いがある貴重品なのです。絶対に抜いたり切ったりしてはいけないのです。「たわし」と見まごうような白毛が密生している僕とは大違いなんですから。
波平さんの毛はあの年齢なのに黒いというのもビックリですが、頭のてっぺんにたった一本しか残っていないというのも珍しいタイプ。それだけに「一本の大切さ」が一層クローズアップされるのです。ちなみに彼の場合、ヒゲだって５本くらいしかありません。これまた珍しい。
そんなに貴重なものなのに、誰だ！ 抜いたのは。
波平さんご本人だけでなく、さざえさんの家族をはじめとして日本全国の「サザエさんの隣人」が「笑みを浮かべながら怒っている」という不可思議な状況になってしまったではありませんか。
失ったものは戻らないのです。特に抜けた髪の毛はもう一度「突っ込んだ」ところでもとに戻るわけじゃないんです。
おそらく「増毛」のプロがもう一度再生することになるでしょう。それはそれとして。イタズラをしたアナタ！ 二度と抜き取らないようにしてください。みんなを泣かせたり笑わせたりしないでください。
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