∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

歯医者さんに行かねば

【詰め物が……】


 左上の奥歯の詰め物が取れました。


 すでに神経はないので痛みはありません。歯医者さんにスッと行って、サッと直してもらえばいいはずです。それはよく判っています。無傷で残っている葉がほとんどないといっても過言ではない僕のこと、歯医者さんには誰よりも通ってきたと自信を持って話せます。


 しかし、実は大嫌いなんです。


 あのウィーンというドリルの音もそうですが、長時間に渡って口を大きく開けているのも苦行でしかないと思い込んでいます。しかもどの歯医者さんも「痛い時はおっしゃってください」と言われます。でも僕にはドリルの先端を口の中に突っ込み、大きな口を開けた状態でどうやって話をすればいいのか、この歳になっても判りません。なかには「手を挙げてください」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、いつ来るかも判らない痛みにも耐えるために両手をガッチリと握っているため手を挙げるなんて“暴挙”に出ることもできません。
 ちなみに、背筋はガチガチになっているのが通例。あの歯医者さん独特の診察椅子の上で“海老反り”状態になっています。そのためでしょうか。治療が終わるころには体力も尽きかけていることがほとんどです。そこまでいかなくても背筋が“筋肉痛”になりそうなくらい固まっています。


 こんな僕ですが、やはり行かなければいけないんでしょうね。


 今すぐというのはご勘弁を。何日間か「覚悟を決める」ための時間をください。あの“歯科医”という名の拷問部屋へ自分から出向くためには、それ相応の体制作りが必要なんです。


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