∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ そろそろ落ち着いてちょうだい ≡≡

「キャップ」の居場所

 PCを立ち上げた途端に我が家の末娘「キャップ」が机の上をウロウロし始める。気持ちが落ち着くまでの数分間はキーボードの上を歩き、マウスを握る私の手に頭を擦り付けてくる。落ち着けばモニターとキーボードの間で香箱座りをしてくれるのだが、それまではお相手しないことには一日が始まらない。

 今、彼女は香箱座りを止めて、背中の毛づくろいに夢中になっているが、いつもどおりだと、この後もう一度キーボードの上を行ったり来たりしながら猛烈な勢いでスリスリし始めるはずだ。ちなみに、この “甘えん坊の連鎖” は彼女が昼ごはんを食べ終わるまで続く。

 毎朝、どれだけの時間を彼女のために費やしているのだろう。効率も何もあったものではない。こちらはスキを見つけてヤボ用を片付けるのが精いっぱい。あくまでも午前中の主役は彼女なのだ。
 正直なところ、余裕のない日はイラツクこともある。だが、彼女にはそんな “人間が抱えた些細な問題” なんて関係ないのだろう。

 そろそろヤボ用を片付ける時間が迫ってきた。それは彼女に落ち着いてもらう時間でもある。彼女には昼ごはんを食べてもらってご近所の巡回に出掛けてもらおう。
 ここまで膝の上にキーボードを置いていた私も、自然な姿勢でキーボードを使いながらヤボ用を片付けられるようになるはずだ。
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[season13┃20 Oct. 2023┃11:10 JST
┃TOKYO : no one, no sound, no wind┃
tsukiji bei(corrugated wall), yanaka, taito city.
Photographed on 01 Sep. 2022