∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

自然災害と人災

【もう、その季節か】


 天気予報によると台風が接近しているということです。この台風、スピードが速いらしく現在は沖縄の南西にいるにも関わらず、明日の朝には関西に上陸、夜には関東に近づくだろうとのこと。
 今のところ東京は穏やかな梅雨の晴れ間ですが、これが暴風圏に入る明日の夜になると、あの台風特有の雨風が吹き荒れるのでしょう。今年初めての台風で、まだ危機感が戻っていないこともあり、あっさりサラッと通り過ぎてくれればいいのですが。そうはいかないはず、なにしろ相手は大自然ですから。


 それにしても季節ってきちんと巡ってくるものです。もはや数十年も生きてきて当然季節の移り変わりはよく判っているはずなのに、その年の最初の「自然イベント」がやってくると「頭では判っていても身体がついて行かない」状態になってしまうのは僕だけでしょうか。
 台風がくるぞというニュースが流れると傘だけじゃなく、レインコートや長靴も必要かななどと必要性の低い対策まで考えてしまって……。ちょっと大袈裟ですね。毎年、そんなことを考えつつ結局は何も揃えることなく過ごしてきてはいるのですが、それでも……。
 この大袈裟な対応、ひょっとすると台風や降雪というのが僕にとっては「イベント」化しているのが原因かもしれません。あるいは机上論と現実のつながりが薄いといってもいいかもしれません。


【想定外は人災】


 多くの防災対策や訓練がリアリティに欠けるものになりがちなのは、こんな心情にあるのかも。これまでにも、起こりうる災害を真摯に受け止めていれば、あんな大規模災害にならなかったのにと悔やまれることが多く起こり、自然災害よりもその対応の不備からくる人災のほうが大きな被害を出してきました。
 山崩れ、洪水、地震……。「想定外」という言葉で済まされそうになっている、あの原発事故だって、起こりうる災害に対してもっと危機感を持って対応していれば、少しは被害も少なくなったのではと悔やんでしまいそうです。


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