∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

オリンピック応援のため……

荒川区西日暮里】


 JR西日暮里駅から町屋、三河島方向へ伸びる道灌山通りの途中に『肉のきたじま』というどこの街にもありそうな精肉店があります。
 そのお店、「オリンピック応援のため8月1日から5日まではお休みさせていただきます」という大きな模造紙が閉じたシャッターに張り出されています。
 そして、その数軒先のお米屋さんには「がんばれ! 康介君」という“手書きの張り紙”が何枚も貼りだされています。
 また、道灌山通り西日暮里駅から宮地交差点までの2kmほどの街燈には「祝 北島康介君 ロンドンオリンピック出場・道灌山通り商和会」という布製ののぼりが取り付けられています。
 ちなみに、お隣のJR日暮里駅構内にも同様の横断幕が張りだされています。


 ロンドン・オリンピックに出場している水泳の北島康介の実家とその周辺の光景です。


 きっと日本全国でこんな風景が繰り広げられているのでしょう。家族、友だち、ご近所の方、商店街、自治体……。誰もが地元の英雄に声援を送る。オリンピックはテレビで応援という一般の人とはひと味違う応援風景です。テレビに登場するキャスターや評論家が“大声で煽る”タイプだとすると、こちらは子供の頃から見慣れた“あの子の活躍を祈る”タイプ。決して派手ではないけれど真心のこもった応援風景で、なんだか嬉しくなります。というか、これが応援の基本ではないでしょうか。メダルがどうこうより出場したことをみんなで喜び、応援しようという気持ちこそ大切なのではないでしょうか。
 冷静な状況判断もなく、一番でなければ意味がないと“洗脳”するような応援と違い、我がことのように応援する時の「がんばれ、ガンバレ」の声援ほど美しいものはありません。この声援があればこそ選手もベストを尽くし、どんな成績でも納得できるのではないでしょうか。


 せっかくの機会、「康介君」が実家に帰って来た時に一目でいいのでお会いできるといいのですが……。そこまでは難しいでしょうね。


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