∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

オッ、喧嘩、か?

尖閣諸島上陸】


 今度は日本人10名が尖閣諸島に上陸しました。そのメンバーの中には東京都議や荒川区議も含まれていたとか。
 先日の中国人上陸から強制送還まで、まだ一週間も経っていない時期の実力行使。「そっちが上陸するならこっちだって黙っていないゾ」という極めてシンプルな意思表示と考えていればいいのでしょうか。
 あるいは、中国人に自由奔放に上陸させていてはいかん。我々の真摯な意思表示をせねば、という血気盛んな人々の対峙行動と捉えればいいのでしょうか。
 市井でうごめくことしか脳のない僕にとっては「どうして今なの。単なるパフォーマンスか、喧嘩を売りたかったのか」というくらいにしか思えません。何か違うメッセージの伝え方があったのではないでしょうか。もちろん、今、中国で起こっている反日運動と同じレベルではないでしょうが。


 日本政府にとっては中国に“我らは紳士的である。そちらも紳士な態度で臨まれたい”という意思表示をするいいチャンスだったのにこれではなにも言えなくなってしまいました。
 また、中国政府にしても、今はガス抜き期間。ある程度時間が経ってから“おとなの喧嘩を見せつけよう”としていた矢先の日本陣営からの先制攻撃で機先を制された印象があります。
 中国と日本。レベルの差はともかく、政権交代を間近に控えた両政権にとって“やっかいな問題”だった事件が、今回の日本人上陸で“おあいこ”状態になってしまったのではと想像しているのですが、違うでしょうか。


 少なくとも、このままではいつかは考えなければいけない時が来るかもしれなかった“武力衝突”という最悪の状態は避けられたと思っていればいいのでしょうか。


 しかし、戦争放棄を誓った日本とはいえ、戦争とはまったく無縁で、その悲惨さも惨さも、何もかもを失う喪失感もイメージできない若者が増える今、“武力衝突ってなに? 自分には関係ないっス”というような意識を武力行使止むなしの方向へ洗脳してしまうのは簡単です。
 “初代・戦争を知らない若者たち”世代の僕としては、意味づけさえしっかりしていれば自衛隊の防衛力行使が支持されるのではと危惧してしまうのですが、大袈裟すぎるでしょうか。


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