【今度は神戸】
昨日、このブログで学生時代の「晴れやかな洋食屋さん」として新宿の『アカシア』の話をしたところ、中学生の時からの親友からメールが来ました。
僕が生まれ育った神戸の元町商店街の中に『ピノッキオ』というピザ屋さんがあります。今年で50周年を迎えるというこのお店、ピザ1枚ごとにナンバリングされた三角形のシートがついてきます。つまり、このシートに書かれた番号を見れば、自分がこのお店誕生以来何枚目のピザを食べているのかが判るという仕掛けです。
ちなみに、パリの『トュールダルジャン』の鴨のローストにナンバリングしたシートがついてくるのが有名です。
で、僕の親友は『ピノッキオ』で123万4567枚目のピザを注文した方が出現、金のナンバリングシートを差し上げたというニュースが神戸新聞に出ているということを知らせてくれたのです。
すぐに思い出しました。子供の頃、母が「ピザ、食べに行こう」と連れて行ってくれたお店です。薄くなった記憶を手繰り寄せてみると、確かに子供の時にも付いてきました。ただ、当時はそのシートにどんな意味があるかも判らずそのシートはそのままお店においてきていましたが。今となると取っておけばよかったと思ってしまいましたが、後の祭り。さすがに40年以上前の事となると「おしい」という感慨もわきません。
僕はこのお店でピザの食べ方を覚えました。熱く解けたチーズの味を知ったのもこのお店。おそらくジンジャーエールの味を覚えたのもここだと思います。
懐かしい。
そんな思いに浸っていたら、ほかにも何軒も想い出のお店が頭の中を駆け巡り始めました。17年前の大震災を期に大きく様変わりしてしまった神戸のこと、子供の頃、行った覚えのあるお店が元気にやっていることを知ると嬉しいものです。
今度、神戸に行った時にはそんなお店を巡ってみることにします。それもまた母や父への供養になるのでしょう。
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