∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

ノーベル賞と日韓関係修復

【一日でふたつの快挙】


山中伸弥京都大学iPS細胞研究所所長〉
 iPS細胞を世界で初めて創り出した山中京大教授がノーベル医学生理学賞を受賞したというニュースが飛び交っています。数年前に学会で発表されて以来、ノーベル賞は確実、あとはいつ受賞するかを待つばかりとまで言われてきた研究に関しての受賞です。
 単語としてもすでに定着している偉大な研究ですが、今の予定では数年以内に網膜や骨の再生を可能にしたいというところまできているとか。今回の受賞でいっそう研究に弾みがつくことは確実です。
 iPS細胞という医療の世界を抜本的に変えてしまうだろうと言われているこの研究の受賞に対して教授はすべての人に対して「感謝」という言葉で感想を述べていらっしゃいます。しかし、本当に感謝するのは再生医療を利用できるようになった我々のほう。難病の治療法も多く開発されることでしょう。


麻生太郎元首相〉
 ノーベル賞受賞のニュースが大きく取り上げられて霞んでしまったけれど、昨日はもう一つ偉大な快挙がありました。
 麻生太郎元首相が韓国を訪れ、イ・ミョンバク大統領と会談、先日の天皇発言に関して大統領から直接真意を聞き出したというニュースも小さいながらも流れてきました。
 しかし、僕はこの会談は冷え込んでいた日韓関係の修復の糸口を切り開いたものだと確信しています。
 これまで伝えられてきた「天皇陛下が韓国を訪問するなら独立運動の犠牲者に謝罪すべきだ」という発言は捻じ曲げられて伝えられたもので「天皇陛下に対して韓国訪問や謝罪を求めたことはない」と答えられたとのこと。同時に麻生元首相の「両国の間で歴史認識を一致させることは難しく、それを前提に未来志向的な関係を築いていことが重要だ」という発言に対しても反論はなかったとのこと。
 うがった見方をすれば、韓国も最初の報道に対して“火消し”を求めていたのかもしれません。その解決への道を元首相は切り開いたといってもいいのではないでしょうか。
 日韓の関係修復という微妙な外交の世界での快挙、もしノーベル賞のニュースがなければトップニュース候補になっていたといってもいいのではないでしょうか。


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