∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

季節の移り変わり

【節季と候の不思議さ】


 新しい週が始まりました。今日は二十四節季でいうと「寒露」。草の葉に露が付く季節ということですが、もっと細かく七十二候では「鴻雁来」。雁が飛来し始めることということになります。


 もともとは中国で整理されたこの季節の移り変わりを日本の季節感に合わせてまとめられた二十四節季と七十二候。時代も変わったし、旧暦と新暦の約1か月の差があるはずなのに何故かぴたりと季節感を表してくれます。
 科学的に考えればまったく整合性の付かないこの「節季」の考え方が未だに季節を表すのに最適というのも不思議な現象です。古(いにしえ)の賢人たちの鷹揚でありながら細やかな観察と緻密な整理がもたらしてくれたものとしか言いようがありません。


 特に都会に住んでいると、どうしても季節の移り変わりを感じにくくなるものですが、公園の木々、空の青さ、水の冷たさ、虫の音……。小さな変化を見逃さないことで秋の訪れを感じたいものです。そんな「変化を見逃さない」気持ちが自分自身の「心の余裕」にも繋がるのではと、柄にもなく、哲学的に考えてしまいそうです。


[710/1000]