【日経だけ？】
ソフトバンクがアメリカの通信会社スプリント・ネクステルを買収する協議に入ったというニュースが飛び交っています。
ところが、朝日新聞、読売新聞、テレビ東京以外の各テレビ局などのマスコミは「アメリカ３位の通信会社を買収……、１兆円規模……」という情報ですが、日本経済新聞とその系列のテレビ東京だけは「アメリカ３位、５位の通信会社を買収……、２兆円規模……」と伝えています
アレッ、１社増えてるし金額も２倍です。この違いに触れて僕は単純に「オッ、日経のスクープかな、それとも勇み足？」と久々に“合戦の予感”にワクワクしてしまったのですが……。
どうもスプリントを買収うんぬんの情報はロイター発で、スプリントを通じて５位のメトロＰＣＳコミュニケーションズの買収まで視野に入れるという情報は日経独自のものという違いがあるようです。つまり、経済紙としての日経の面目躍如、スクープとまでは言えないまでも情報の深さの違いがまざまざと出たと言っていいのではないでしょうか。
こうやってニュースの比較ができると各社の立ち位置や腰の入れ具合まで判るような気がします。近頃どのマスコミを見ても同じ切り口と深度の報道が多く、マスコミと違った視点はツイッターで探したほうがよく判るという“切っても切っても金太郎”的ニュースが多かったことを考えると今日の現象は貴重かもしれません。
ちょっと情けなくないでしょうか。どの報道機関にも優秀な記者が多くいて通信社情報が入った後、どこまで突っ込んでいけるかが見せ場だと思うのですが……。
止めておきましょう。昨今の“ブンヤ魂”にまで触れてしまいそうですから。
ところで、この買収が成功して経営が安定したとしたら孫さんの役員報酬はどれくらいになるのでしょう。確か、東北大震災の後「今後ソフトバンクから入る役員報酬はすべて寄付する」と発表されたことを考えると、今回のＭ＆Ａが成功すれば東北への寄付金が増えることになります。
事業の未来が東北への支援を変えるかもしれない事態になってきたことで、これからの展開が楽しみになってきました。
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