∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

さあ、選挙!(その4)

【鳩山元首相】


 仕事のスケジュールを変更してまで酉の市へ行き、満足感に浸りながら帰宅した昨日。政界ではまたもや大騒動が起こっていました。
 民主党結党の立役者であり元首相の鳩山由紀夫氏が今度の選挙には立候補しないことが明らかになりました。民主党が打ち出した「党の方針に従わない候補者は党として公認しない」という方針に沿うことはできないというのが理由とのこと。企業で言えば創業者の立場にある氏が立候補を断念、今日以降の展開では政界からの引退も考えられるということのようです。平たく言えば「行き場がなくなった」ということになるでしょう。
 確かに、現在の民主党執行部の方針とは相いれないところが多すぎるし、首相当時の発言で対外的にも国民の間でも信用を失ってしまい、党の上層部の間では“厄介者”扱いを受けていたことを考えると、今回の決定は当然の成り行きといえるかもしれません。
 しかし一方で、誓約書一枚で息の根を止めてしまい、追い出してしまった民主党幹部の強烈な意思表示には呆気に取られてしまいました。
 党内をかき回すだけで、前向きな意思表示のない議員にはあくまで冷淡にというのがハッキリと見て取れます。党の方針に賛同出来ずに自ら出ていく“自浄作用”で効果がない時は“実力行使”で、とでも言えばいいのでしょうか。何が何でも密度の濃い民主党を再構築しようとしているのでしょう。一時的に党の勢力が極端に削がれてしまっても、長期的に見ればここでスッキリさせねばという切実な思いがあるのかもしれません。
 つまり、今回の選挙は成り行きに任せるとして、長くて8年後に行われる衆議院の総選挙では再度政権を奪取するぞ、という長い目で見た方策に変更したのかも。いづれにせよ、取り敢えず“厄介払い”だけはしておこうということでしょう。


 鳩山氏の去就はどうなるか、民主党の本心はどこにあるのか。真相を知りたいところです。


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