∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

いつもと同じなのにいつもと違う午後

【晴れた】


 今日の午後、ようやく雨が上がり陽が射し始めました。冷たい雨が降っている間は外出するのをジッと我慢、晴れた途端に「よし、行こう」とばかり飛び出しました。
 斜めから差し込む冬らしい陽射しの中、谷中方面に。さほど火急の用があるわけでもなかったのに、無理矢理「あの小さいけれど品揃えに主張のある古書店へ行ったあと、あのコーヒーショップで……。スーパーに寄った後、暗くなる前に帰ってこよう」というような“お散歩”をしてしまいました。
 ちょっとのんびりし過ぎだと自覚しながらも、晴れるだけで動きたくなる性格だからでしょうか、どうも家の中に籠ることができません。
 それにしても、自転車で走りながら感じたのは「冬の午後、雨上がりの後の陽射しのなんとドラマチックで美しいことか」なんて柄にもないこと。本当に素敵な午後の光でした。すでに光は斜めからになっていたため、本郷丘陵に向かう坂道には舐めるように光が差し込み、アスファルトの道がキラリと光っています。夏の光が真上からズシーンと追いかぶさっている状況とは大違い。午後の光がドラマそのもののようでした。
 そんな光を浴びながら思い立ったコースをグルッと散歩。いつもは感じない心地よさの中で、いつもと同じはずの土曜日の午後を過ごしました。


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