【まだ冬は終わらない】
冷え切った身体で帰宅した後、熱い風呂にドボーン。入った時に熱いと感じても、湯の熱を身体が吸い込んでしまうのでしょうか、すぐにちょうどいい湯加減に。時としてぬるく感じてしまうことも。追いだきをして熱い湯を復活させて……。ホワーッとした気持ちで首の上まで湯に浸かって身体と気持ちを温める。
冬になると、こんな時間ほど幸せを感じることはありません。僕は自宅の風呂を使う場合、寒い冬しか湯船に浸かりません。温かな季節はシャワーだけ。ですが、冬だけは別物。熱い湯がないと生活そのものが成り立たないのではと思うくらいです。
いわば、熱い風呂が僕に幸せを運んで来てくれるわけです。
寒さで緊張した身体が熱い湯でほぐれていく時の解放感は何物にも代えがたいもの。身体が温まるにつれムスッとしていた口も思わず饒舌になってしまいます。
もちろん温泉なら最高でしょうが自宅ではそうもいきません。というより、毎日のことだけに、できるだけ身近なものであることが大切なんです。どんなに小さな風呂でも風呂は風呂。ホカホカになった時の心地よさといったら……。
ちなみに、起き抜けの朝風呂も身体全体に活力が戻って来るような気がするため、時間と気持ちに余裕がある時にはドボーン、です。酒の飲めない僕ですが「朝寝、朝酒、朝湯が大好きで……」の小原庄助さんになれる一瞬ほどウフフの時間はありません。
そろそろ湯船の力を借りなくても気分一新できるような季節になってほしいと思いつつも、幸せの一瞬には勝てそうにありません。
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