【憲法記念日】
あまりにも遠く過ぎ去ったことなので定かではありませんが、確か小学校の時だったと思います。戦争放棄、象徴天皇、国民主権、権利と義務……。日本の憲法の特徴はこんなところにあり、平和憲法と呼ばれている……。そして5月3日はその憲法が施行された日……。こんな内容だったと思います。
今日、5月3日が憲法記念日だということは知っています。しかし、取りたてて重要な祝日だと感じたことはありません。どちらかというとゴールデンウィーク後半が始まる日という程度。
ところが、今年は例年になく“気になる存在”になりました。
これだけ憲法改正論議が盛んになると、さすがに僕のような「ノンキオヤジ」でも気になるものです。
なぜ憲法を改正しなければいけないのかという根本論議をすっ飛ばして、焦点化しているポイントだけを取り上げるのって、正直なところ、かなり暴力的なことだと思います。しかし、憲法とはなんぞやとか、その内容を熟知しているかと言われると……、恥ずかしながら、きちんと把握して理解しているとは思えません。しかも、今、焦点化している「改正案を国民投票に掛けるために必要な国会の議決を現在の2/3以上から1/2以上にする」という第96条となると「憲法ってそんなに条文があるんだ」と無知丸出しでビックリしているくらい。そのあとに続くはずの自衛権つまり「国防軍構想」や、「憲法改正時の国民投票の投票年齢を現在の20歳以上から18歳以上に変更」という議題になると、もはや“学問”の部類に入ってしまいます。こんな状態で憲法改正がどうだこうだなんて、口が裂けても言えません。
それくらい、憲法が縁遠い存在なのかもしれません。憲法の下に法律があるということや、法律は“国民とその生活を規制し、憲法は国を規制するという根本原則さえきちんと理解しているかどうか、我ながら疑問です。
憲法記念日に憲法の行く末を考える。今日はちょっと知的で高尚な日になりそうです。
[917/1000]