∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

オリンピック選考

【“ベタ降り”で終わり?】


 IOCが『ルールを守るよう念を押し、処分は行わず、この問題は終結すると東京に通知した』と発表。また、トルコの青年スポーツ大臣は『これからはIOCの規約にのっとった友好的な競争を望む』と発言したことによって、先日から焦点化していた猪瀬東京都知事による“IOC規約違反”発言に決着がつきました。
 しかし、本当に終息したのでしょうか。僕には、どうしても“これで終わり”とは思えないのです。確かに公式には問題視されることはなくなったでしょうが、選考に係わる人々の心の奥底に汚点を残したことは事実。もっともセンシティブでなければいけないこの時期に“余計なこと”をと思っている選考委員もいるのではないでしょうか。


 予算53億円、追加予算5億円、イコール58億円という招致用資金。石原前都知事の遺産でもあり、地元でオリンピックが見たいと思っている多くのサイレント・マジョリティの希望。どんな角度から見ても、万一、この問題発言が原因でオリンピックの開催がほかの都市に持っていかれたら都知事はどうやって責任を取るつもりだったのでしょう。


 もちろん、このまま理想的な終わり方をしてくれるのがベストですが、物事を決めるのはデータだけでなく心証も大切。いくら猪瀬都知事が“ベタ降り”しても、問題点は心の奥底にシコリとして残るはず。そんなこともジャーナリストでもある氏が気付かなかったなんて……


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