【昆虫食】
先日、国連食糧農業機関(FAO)が昆虫食を推奨する報告書を提出しました。将来の食糧危機に対応するためには種類が多く、栄養価に富み、味も良い昆虫が最適である、ということですが……。
世界各国、特にアフリカを中心として昆虫食は定着しているとも言われているようですが、日本人の僕としては、できれば、ご遠慮いただきたいと思っているのですが、ワガママでしょうか。
イナゴの甘露煮、ハチの子、蝉の天ぷらなど日本でも昔から食べられています。しかし、すべて珍味系。いずれも食糧難の際に止むを得ず食べ始めたものばかり。確かに美味しいから食べ続けられているのも判ります。……判っています。クセになる味、忘れられない味、ということですよね。
それでも、ご遠慮願えませんか。何かほかの方法を模索することはできないのでしょうか。
細い足やヒゲがモソモソしませんか。甲殻がカリッ、ガリッ、グニャッとしませんか。肉の部分が口の中でニュルッと広がりませんか。ヒゲや目玉が歯の隙間に挟まりませんか。食べてはいけない毒素は入っていませんか。そうだ、腐っているかどうかすぐわかるのでしょうか。
これまでの自分の食体験を元にすると、どうしても“虫”を食べるには抵抗があり過ぎます。同時に、子供たちや孫、ひ孫たちに食べさせたいとも思えないのです。
科学的な研究発表としては受け入れますが、実食への薦めとしては……ゴメンナサイ、無理です。
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