∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

もうひとつのオーバーラン

【ライオンが牛を轢いて】


 朝日新聞のニュースサイトを見ていて、ちょっと気になるニュースを見つけました。
 抜粋すると「インドネシアスラウェシ島北部のジャラルディン空港でライオンエアの旅客機が着陸時に滑走路を歩いていた牛を轢いてオーバーラン。乗客2名が負傷」ということになるのですが……。


 「ナニ! ライオンが牛を轢いてオーバーランした? なんじゃこれは」


 記事を読み進むと、事故を起こした飛行機には乗客110名乗員7名が乗っていたとのこと。おそらく中距離型飛行機でしょう。ということは空港だってそれなりに整備されているはずです。そんな空港なのに、この飛行機が着陸しようとした時には滑走路に牛が三頭歩いていたとのこと。
 ニュースの文面では「滑走路を取り囲む柵が充分ではなかった」と書かれていますが、本当のところは、柵が壊れていたか、もともとなかったか、どちらかでしょう。なにしろ時々、犬が散歩している空港らしいですから。
 一方、インドネシア最大の路線網を持つLCCと言われているこのエアライン、島の空港に着陸しようとしたものの失敗、海に着水したという重大事故を起こした問題山積ののエアラインと言われています。


 新興国の航空会社にはありがちなパターンでしょう。僕自身もフィリピンで島から島へ移動中、調子が悪くなった無線機を副操縦士が手でパンパンと叩いて修理(?)しているのを2メートルくらいしか離れていないところで目撃した覚えがあります。


 それはともかくとして。
 ニュースのヘッドラインを見つけた時「ライオンが牛を轢いた」と見間違うなんて。本文を読むまでジョークニュースだと思っていた僕がバカだったのでしょうか。轢かれた時に牛が「モウ」と言ったか「ギュー」と言ったか気になって気になって……。インドネシアだから、日本語で「ギュー」とは言わなかっただろうなあ、なんて考えてしまったのですが……。
 ウンッ、失礼しました。ことによると着陸時に横転、炎上なんてことも考えられる事故でした。いくら“のどかな”空港と“おおらか過ぎる”航空会社の組み合わせだとしても冗談で済ませてはいけませんね。……アーアッ、大変だ。


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