∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

あるメール

【エッ、この人から】


 昨日、この人からは二度とメールは来ないだろうと思っていた人物からメールが来ました。差出人を見た時には驚きと同時に疑問が一挙に頭の中を駆け巡り、ほかのメールは後回しにしてさっそく開封
 仕事上のちょっとしたお誘いのメールでしたが、どうもご自分のアドレス帳をBCCで一括送信したようです。
 しかし、それはそれとして、二人で話した最後の時を思い出すと、僕のアドレスを消さずに保存していたこと自体が驚き。いくら仕事上の事とはいえ、よくぞ送ってきたなあと感心してしまいました。
 正直なところ、文面の下に隠れた企画や構想が読めないため、彼が何を考えているのか具体的には判りません。もちろん、僕を必要としているとも思えません。


 それでも、接点がなくなったと思っていた人から連絡があるというのは嬉しいものです。大袈裟に言うと「切れたと思っていたつながりがもう一度繋がった」ような気分。久しぶりに、何もなかったかのような振る舞いで、にこやかに出会ってみようと思っています。
 ひょっとすると「送るつもりじゃなかった。まとめて送ったので紛れ込んだんだ」というかもしれません。それならそれでもいいでしょう。突然訪れて彼を驚かすのも一興です。


 よし、行こう。もう一度出会ってみよう。あの時の別れをいつまでも記憶の中に留めないためにも会おう。今はそう思っています。


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