∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

火事ひとつ

【東京−博多間運休】


 今朝6時頃、東京・有楽町で大きな火事が発生、すぐ横を通る東海道新幹線、山手線、京浜東北線が運休することになりました。
 都市再開発ですっかり生まれ変わった地域のなかで、その区画だけが忘れ去られたような密集地での出来事。ニュースによると消防車も容易には進入できないエリアだったため消火に手間取り被害が拡大したようです。
 約6時間後、ようやく鎮火し、JR各線も再開しましたが、その時まで東海道新幹線も止まったまま。つまり、東京から博多まで東海道、山陽、九州という西日本の太平洋側全域を結ぶ新幹線がマヒしてしまっったわけです。
 今日は1月3日。故郷で新年を過ごした多くの人々が東京にUターンしてくる日。5時間半の運休で、新幹線だけで30万人以上、山手線、京浜東北線だけでも27万人以上が影響を受けたとのこと。おそらく21時を過ぎた今でも数時間遅れで東京に帰り着く人々がいるはずです。


 それにしても、ひとつの火事が西日本の鉄道の大動脈を完全にマヒさせるとは。


 まさかこんなことがあるとは思いたくありませんが……。東海道新幹線と併走している山手線で東京駅から有楽町駅を経由して数駅行くと品川駅に到着します。
 東京駅はJR東日本の起点、そして品川駅はJR東海の起点です。品川駅と博多駅の折り返し運転ができなかった理由として「運行後の清掃ができないため」としているJRの説明には不自然さを感じてしまいます。JR東日本JR東海との間で車両の手配、運行関係者の手配、列車制御関連の違いなど意思統一できない何かがあったのか、それとも、品川駅の退避線に余裕がなく混乱が予想されるというのなら判るのですが、清掃が主たる原因というのは、いかのも取ってつけた理由としか思えません。


 もしこれが、東京で地震のような大災害が起こった場合だったら……。偶然、品川駅からなら運行出来る状態であっても運休するのでしょうか。おそらく官邸や監督官庁から運行指示が出るはずです。
 大震災に対しての対応が急がれている今、インフラ整備以外にこんなところの環境整備も必要ではないかと痛感しています。


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