∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

春の香り

沈丁花満開】

 本格的な春の訪れを実感した日曜日でした。どこへ行くでもなくフラリと出掛けることの出来た完全休養日。谷中あたりをノンビリと自転車で走っていると、時折フッと鼻をくすぐるいい香りが。春のお彼岸前後に満開を迎える沈丁花の香りでした。
 低い街路樹や生け垣に利用されることが多い低潅木。決して立派な木でもなく、豪華な花が咲くわけでもないけれど、香りだけはどんな花にも負けない強い存在感を醸しています。
 梅や桜のほのかな香りと違って、鼻腔いっぱいに広がるこの花の香りこそ春の訪れを告げる香り。そんな気持ちにさせてくれるといってもいいくらいです。
 たっぷりと降り注ぐ陽の光。心地よい冷たさが残る風。そして、沈丁花の香り。谷中の狭い路地を通り過ぎながら存分にリフレッシュしました。
 静かな夜も更けた今、改めて、春にありがとうと言わせてもらいます。

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