【増額分は全額社会保障に】
2014年4月1日。消費税が8%になりました。とはいってもまだ朝7時。まだ自宅で過ごしているため実感はまるでありません。きっと外出してスイカを使い、コーヒーを飲み、食事をし……、とこれまでどおりの生活をしている間に実感が湧いてくるのでしょう。特にライフライン関連の請求書を見たりする頃になるとウーンと唸ることになるはずです。
それはそれとして。
本当に今回の増税分はすべて立法時の約束どおり社会保障の増額や安定化に使われるのでしょうか。東日本大震災時の復興予算のように、素人目にも復興とは縁遠いものに使われることはないでしょうか。予算化する際に見抜けなかった使い道を後から指摘して返還を求めるような無様なことにならないでしょうか。
増税が決まった瞬間から各省庁も各都道府県丁も「ウチにとっての社会保障は」と信じられないような知恵を絞ってきているはず。よほど精査しないかぎり見抜けないワナが張り巡らされているのではないでしょうか。
子育て・医療・介護・年金など逼迫している社会保障費に増税分、つまり3%分がすべて使われるという条件が付いていたからこそ納得したのに、万一そうではなかったということになれば政府はどう対処するのでしょう。
増税によってせっかく上昇気流になりかけている景気が腰折れ状態に陥ることにはならないでしょうか。いくら多額の景気対策費を準備していても、その効果は限定的だったということにでもなれば……。
とにかく、税収は増えたけれど「何が社会保障だ」というような生活には縁遠いものにならないようにしてもらいたいものです。
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