∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

気になるお言葉、気になる大臣

オバマ大統領来日】

 先日から東京はどこへ行っても警察官が目立ち「こんなにいるの」と驚いたりウンザリしたりの日々が続いています。
 ちなみに、テレビの取材が「お約束」程度のものばかりでキンタロウ飴的な報道に終始しているのを見ると情けなく感じています。

 それはともかくとして。

 昨夜、天皇陛下主催の宮中晩餐会が催されました。その際の天皇陛下のお言葉の中で「…貴国と我が国の両国民は、先の戦争による痛ましい断絶を乗り越え、緊密な協力関係を築きました。両国民が来し方を振り返り、互いの理解を一層深め、相携えて進んでいくことを願ってやみません。…」というくだりが気になって仕方ありません。
 このお言葉、ひょっとすると、暗に中国や韓国に対しての働きかけではないでしょうか。政治的な言動は控えられている陛下が表現できるギリギリの線で日中、日韓の状況改善を訴えられたのではないでしょうか。単なる儀礼的な言葉とは思えないのですが、いかがでしょう。現状を憂慮し、友好的な方向に進むことを願っていらっしゃるお気持ちから出た言葉だったのではないかと感じています。

 そして、あと一人気になる方がいらしゃいます。
 今回の大統領訪日に合わせて進められているTPP交渉にあたっている甘利大臣は交渉途中の昨年12月に舌癌で入院、その月のうちに交渉に復帰、今まで粘り強く交渉を続けてこられました。
 癌が発見されたにも係わらず数週間で想像を絶するようなハードワークに復帰するなんて。「文字通り、命を掛けて仕事を達成させようとしている」と感じているのは僕だけではないはずです。日本にとって有利な成果が出ていない今、「このまま終わらせてなるものか」といったような気迫さえ感じてしまいます。
 「身体に気をつけながら頑張って欲しい」。僕にとって、現代の政治家にこんな感情を持つことなんて初めてですが、彼だけは特別な存在。結果がどうなるかはさて置き、今回の交渉が彼にとっての勲章になることだけは間違いのない事実だと感じています。

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