∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

デスク上のサインプレート

【NO SMOING PLEASE】

 僕の机の上には数年前からキーボードの左側に小さなサインプレートが置かれています。白アクリルに赤い絵柄の禁煙ロゴ、その下には英字でNO SMOING PLEASEと書かれています。
 つまり僕の机の上は禁煙、のはずなんです。しかし実際は、紫煙に包まれていると言っても過言ではありません。
 そうです。僕は喫煙者です。なかには「今どきタバコを吸うなんて野蛮」とか「迷惑至極。害悪だ」とまで言われることもあります。しかし、堂々と胸を張ってもう一度言いますが。僕はタバコを吸います。今のところメンソールの紙巻タバコを一日に約20本。タール1mgニコチン0.1mgの軽いタイプです。
 それでも机の上には「ノースモーキング」のサインを置いています。自分だけが判るブラックジョーク的存在です。
 ちなみにDTP関連の作業をするマックを使う時はコマンドプラスアルファのショートカットを左手で操作し、右手でマウスを動かすため喫煙量は劇的に減るのですが、文字を打つことの多いウインドウズの場合は左手にタバコ、右手だけでキーもマウスも使ってしまうことが多いため、プカプカ状態が続くことになります。

 それにしても喫煙者には住みにくい世の中になってしまいました。行きつけのカフェも今度のゴールデンウィークを利用して完全分煙化にリノベーションするとのこと。そして禁煙スペースを拡充して、喫煙スペースはカウンター中心に変更するというのです。
 喫煙者にとってのカフェはコーヒーよりタバコがメイン。タバコを吸わず、コーヒーとスイーツを楽しんでくれる人こそ「いいお客様」ということのようです。「この店も分煙か。またひとつ解放区が減るんだな」そんな思いがしてなりません。
 一軒でもいいから「タバコが嫌いな方、ご遠慮ください」なんてお店が出来ないものかと願い始めて10年以上になりますが、今のところ、一軒も遭遇したことはありません。せいぜい分煙が関の山という状況です。世の中にはコーヒーにはタバコがつきものと考えている人間も数多いと思うのですが。

 「まあ、いい。分煙でも吸えるのならそれで満足しよう」と諦めに似た気持ちでいます。
 オッと、いい忘れました。机の上のサインプレート、はじめは白かったのですが、いまでは茶色い膜がしっかりと掛かっています。そう、ニコチンやタールが創りだした自然の膜です。
 フム。そろそろ終わりにして一本吸うことにします。皆様、今日も一日、健康的な生活が送れますようにお祈りしています。

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