∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

都議会にて

【女性蔑視発言】

 先週の都議会で、新人女性議員の質問中にその事件は起こりました。「早く結婚しろ。子供を産め」などなど。議員席から“問題あり”のヤジが飛び続け、それに同調するかのように笑い声までも起こったとも伝えられています。
 今のところ、発言者からの自己申告はなし。主観に惑わされず特定するために音声分析なども行われているようですが、きっとおおまかな人物特定はされているはずです。所属政党の幹事長が「名乗り出るように」とコメントしたのをみても、特定されるのは時間の問題と言ってもいいはずです。

 今回のヤジのような女性蔑視発言はいたるところで見られるものではないでしょうか。女性であることだけでなく、新人であったことや、初めての質問だったことや、ご自身の存在感が定着していないことも発言者に一種の支配感や征服感を抱かせる要因になっていたのではと感じています。

 質問が真摯であればあるほど、ご自身の目指すところが崇高であればあるほど、品性に欠けた的外れな横ヤリには神経質になって当然。確たるものがあれば、ヤジは無視するという暗黙のルールなんて破ればいいんです。質問内容もご自身の主張というよりも、政党政治の歯車として質問させられたと捉えられても仕方ないような平板なものだったことも問題があったのではないかと感じています。
 今回の蔑視ヤジは、初めての質問ということで不安があったところへ強烈なヤジ。そして、それに反論できない新人。「鍛える」という名に隠された”新人イジメ”そのものです。
 とはいっても、これでヤジの犯人が見つかり、謝罪したところで何の問題解決にはならないことも自明のこと。いわゆるシャンシャン解決になるだろうことは容易に想像できます。

 そんな悪質なヤジに対して、新人の女性議員にあえて痛烈なエールを送りたくなりました。

 あくまでも強く、主張や質問に対しては自信をもって。周囲から見れば「ずうずうしい」とか「ケンカを売っている」と思われてもいいから立場を明確にしない限り、性差による差別はなくならないと確信しています。
 なにより、そこからしかアホウなオッサンの姿勢を切り崩していく手段はないのですから。

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