∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

車椅子のヒーローたち

全米オープンテニスシングルス優勝】

 昨日は日本中が錦織圭選手の全米オープンテニス準優勝で盛り上がりました。ユニフォームを提供しているユニクロからは1億円のボーナスが出るとか。当然、所属している日清食品からも出るのでしょう。

 今回の大騒ぎのなか、同じ全米オープンテニスで静かに偉業を達成したふたりがいます。車椅子テニスの国枝慎吾選手と上地結衣選手。
 国枝選手は全米だけでなく、四大大会すべての男子シングルスと全米のダブルスに優勝、上地選手は四大大会すべてのダブルスとフランスオープンと全米のシングルスに優勝しました。
 つまり、ふたりとも完全優勝プレーヤー。文句なしの世界一のテニスプレーヤーといっても過言ではないのです。

 しかし、ニュースでは軽く触れられるだけで、よほど注意していないと見逃してしまいそうな扱いでした。パラリンピックパラリンピックと騒いだわりに日本ではほとんど注目されなかったロンドン・オリンピックの時からまったく変わっていない扱い方です。
 ちなみに国枝選手のユニフォームは錦織選手と同様ユニクロが提供しています。しかし彼にボーナスの話は……。同じ全米オープンテニスでも車椅子の部は別世界のようです。上半身だけで戦うことを考えればフィジカル的には負けないくらいハイレベル。違うのはハンディキャップがあるかないかだけと言ってもいいはずなのに。
 確かにメディアのなかではマイノリティ。彼らが優勝しても日本中が大騒ぎするようなことはないでしょう。もちろん経済効果だって期待できません。
 しかし、四大大会での完全優勝は半端なことでは達成出来ない偉業です。もう少しでもいいから彼らにもスポットライトを当ててもらいたいと思っているのは僕だけでしょうか。

[1413]