【治まらない痛痒さ】
持病と言っていいのか、それともありがちなことなのか。僕の太腿は冬になると必ず赤く腫れ痛痒くなります。ちなみに、この症状が出てくると「ああ、冬になったなあ」と人ごとのように思ってしまうのもいつものことです。
そんな腫れが今年も出てきました。痛いです。痒いです。風呂に入ると湯がピリピリと染みてきます。身体の他の箇所にはこんな症状は出ません。ありがたいことに動きまわるには支障はありません。
毎年ありきたりのスキンクリームでは治まらず、最終的には強力な肌荒れのクリームをすり込んで収めていますが、今年もそんなイヤなヤツが出てきたのです。
寒風吹きすさぶ中を歩きまわっているわけでもないし、不潔にしているわけでもありません。ひょっとするとパンツの素材に問題があるのかというとそうでもないようです。コットンでもウールでも混紡でも同じような腫れが出てきます。
さあ、このやっかいなヤツ、今年はどんな付き合い方をするか。石川啄木は『一握の砂』の中で「はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざりぢっと手を見る」と言いましたが、僕の場合は「スキンクリームを塗れども塗れども赤い腫れは引かずじっと太腿を見る」。ウーン、天と地ほどに印象が違います。
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