∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

探しものは地元に戻る日に

【観光客の少ない平日しか行けない商店街】

 いつの頃からか、谷中は観光客で大賑わいの街に変身しました。地域の皆さんの努力あってこそのことだとは思いますが、ちょっとした買い物で立ち寄ることの多かった僕のような人間にとって、この観光客増加は、やっかいなことでもあるのです。
 特に人気の『谷中銀座』がそうですが、とにかく人が多すぎて買い物ができないのです。肉屋さんにはコロッケを買う人々が並んでいます。金物屋さんは猫のオブジェを売るようになりました。飴屋さんは飴よりも袋がほしいというお客さんが増えたために千歳飴は作らなくなってしまいました。
 そんな変化を遂げたこの街も、平日は地元民でも買い物が出来る街に戻ります。ちょっとしたお使い物を買わないといけないんだけど、ローカルなものがいいなと思って、谷中銀座周辺を探し回りました。いつもなら交差する『よみせ通り』を行き来するだけで、この通りには寄り付かないのですが、今日なら人にぶつかることなく歩けそうなので行ってみました。
 何軒か廻って、結局見つかりませんでしたが、それでもお店の人たちと世間話をしながら楽しい時間を過ごすことができたので満足しています。
 出来ることなら週末にも歩きたいところですが、観光地になった今となっては夢のまた夢。平日だけが買い物タイムという状態には我慢しないといけないんでしょう。でも、どこかおかしい。そう思いませんか。

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