∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

来週に持ち越し

【気合い倒れの一週間、でしたが】

 連休が終わった月曜日から、怒涛の日々が来ると覚悟していました。そして今日は金曜日。結局、大きな波はやって来ませんでした。やってきたのはチャポン程度の波だけ。ドワーンなんて波とはご縁なしでした。
 連絡が取れなかった相手とも連絡が取れ、今週は開店休業ということが判明したのが今日の午前中。今後の予定はあらかた決まりましたが、今日の予定はほんの少しだけのままになってしまいました。

 という状態のため、本日は日頃やったことのない、ヤボ用で出掛けた神田司町界隈から駿河台下方向に向かっての散歩に費やすことにしました。特にスポーツ用品を扱っているお店ではアウトドアグッズの品定めに時間を費やそうじゃないかという魂胆です。

 そんなクルージングの中、午後遅くの陽射しが降り注ぎ、スッポリと僕を包み込んでくれました。車が走り、人が行き交っているはずなのに意識できるのは僕が浮遊しているような感覚だけ。回りの風景はまったく見えなくなり、無の状態になってしまいました。
 心理学的にはどういうのか判りませんが、自分がリセットされているというか、自浄作用が働いているような不思議な感覚に陥ってしまったのです。歩いているのは判るけれど、フワフワと空中移動しているかのような意識の中に置かれているかのようでした。
 そんな状態がどれだけ続いたのか判りません。移動した距離から概算すると20分程度のことだったと思いますが、初めての経験だったため、対処のしようもなく、呆然としてしまいました。

 ようやくお気に入りのカフェにたどり着き、苦めのコーヒーを飲み、タバコを吸ったところでいつもの自分に戻れましたが、いつの間にか心の中に淀んでいたオリも消えました。こんな形で覚醒していく自分を見つめたのは初めて。思わず、柄にもなく「春の陽射しが僕をリセットしてくれた」と感じてしまいました。

[2022]