【仕付け糸にも注意を】
4月3日に初出社を迎え、社会人としてスタートしするキミ。何もかもこれまでの基準と違うので、戸惑うことや疲れることも多いでしょう。でも、そんなことはすぐに慣れるものです。
仕事をしている限り毎日が初めての経験です。今、悩んでいることはできるだけ早くクリアする(それとも迂回するか)ようにしないと悩みは増すばかりです「納得できないイヤな事ほどおおらかに受け止める」ポジティブ・シンキングで毎日を過ごしてください。
さあ、人生訓はこれくらいにして、ちょっとだけ偉そうなことを。
毎年この時期、オジサンが気になっていることがひとつあります。それはスーツの背中に入っている切込み──専門用語ではベントと言いますが──に細い糸が付いたままになっている人が多いんです。特に男性に多いようですが、まれに薄いマニッシュなコートを羽織った女性のなかにもいらっしゃるようです。
スーツの後ろ身頃に付いたベントの端を×上に縫っている糸は「仕付け糸」です。買ったばかりの服を持ち運ぶ時に型くずれしないように留めているだけのもの。着物やオーダースーツなら袖、裾、襟というように生地の端には必ずついています。
つまり「仕付け糸は着る前に外すもの」なんです。けっしてどんなにスゴいブランドのスーツの場合でも、ディテールの一部ではないのです。外すのも一般常識のひとつですからね。
この糸はごく細いものなので手でプチンと外すことが可能です。特にスーツの場合は付いたままだと、身体の動きに合わせてベントがプカプカしているようで、正直なところ、みっともないものなんです。
さあ、出かける前にもう一度チェックしましょう。付いていませんか? 付いていればプチン! ですよ。
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