【雨の日だけの物欲】
寒いうえに本降りの雨。春なのに冬の雨が降った一日でした。御徒町、アメ横方面をウロウロしていた僕はウンザリしながら、雨の日だけ欲しくなるもののことを考えてしまいました。
長靴、買おうかな。
どうも本降りの雨の日に歩くと長靴が欲しくなってしまうんです。でも買ったことはありません。根っこには「長靴ってちょっとかっこ悪いかも」という生理的な拒否感もありますが、もうひとつ「買いに行った時に履いていた靴はどうすればいいのか。片手に傘を持ち、片手に履いていた靴を持って次の約束の場所に行くべきか」で悩んでしまい、そのままウヤムヤになってしまうというのがあるのです。
普通の靴なら、新しい靴は自宅に持って帰ります。でも雨の日に買う長靴は、その場から履きたいもの。当たり前ですが、そこまで履いてきた靴は手持ちで持ち帰ることになります。それがイヤなんです。濡れるのさえ我慢すればいい靴を履いているのに、どうしてそれを手持ちにしなければいけないのか、どうしても違和感が湧いてくるのです。
なによりも「新しい靴を買ったという嬉しさ」がなくなるじゃないですか。
そんなことを考えながらアメ横を歩いていると、あるわあるわ。アメ横に数え切れないほどある靴屋さんの店頭には目立つ所にゴム製のハーフブーツやジョッパーが並んでいます。──きっとコンビニの傘と同じように雨の日対応なんでしょうね──。どれも魚屋さんの長靴とは違って街で履いてもさほど違和感のないタイプなので、ついついフラッと買いそうになりましたが、今日も我慢。理由は今履いている靴はどうするです。
ということでまた長靴とはご縁がありませんでした。でも、チノパンツに合いそうなライトウエイトブーツが見つかればきっと買うと思います。いまのところ見つかってないと思っているのですが、……出てきますかね。
ということで。明日が素晴らしい天気の一日になりますように。おやすみなさい。
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