∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

総仕上げの時

【若葉から紅葉へ】

 春。枝ぶりしか存在感のなかった樹々に浅い緑色の若葉が萌出して、人々は新たな生命が誕生したかのように見惚れるようになります。
 そんな樹々が、大きくて濃い緑色の葉に育ち、人々に心地よい日陰を与えてくれるようになるのが夏。
 そして秋になると。葉は赤く色づき人々は成熟の時を感じるように。力尽きて落ち葉となるまでに時の流れを感じることもあるでしょう。
 木の葉が一年の間に演出する三幕のステージの最終章が紅葉だと思いませんか。若葉から紅葉まで。そして落ち葉へ。樹々は今、一年の総仕上げの時を迎えています。

 ニュースを見ていたら、北海道にはそんな紅葉の季節が訪れたようです。あと1カ月もすれば東京にもそんな季節がやってくるでしょう。

………

 そんな季節。政治の世界では、あっという間に若葉の季節から落ち葉の季節に走りきってしまった政党が出てきているようです。あまりにも急激な変化は時の流れを狂わせる。そんな言葉がピッタリときそうな展開です。
 もっとも、落ち葉の後には若葉が来るという自然の摂理に従えば、ジッと我慢の時を超えてれば若葉が萌出してくるはずです。この政党の首領はそんな流れをイメージしているのかもしれませんが、自然とは違い、人の世界では……。雪に包まれながらも生命の火をともし続けられる若葉の元がどれだけ生き残るのか、見させていただきましょう。

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